バウムテスト完全ガイド

バウムテストの起源

1950年代に外交官、教育学者、心理学者でありピアリスト(カトリック教会の一員)でもあったアーベルが生み出した手法

アーベルは木の絵とそれに関する資料を集めて10年以上の歳月をかけてパーソナリティの診断を洗礼させ、

弟子に伝えた。

技法の内容については西洋でも東洋でも出版することができなかったが、弟子がその技法を受け継ぎ、現代になりようやく出版された。

樹木画によるパーソナリティの理解

観察対象者

「心身ともに健康な20代以上の成人」が対象

誰しも多かれ少なかれ悩みを抱えているものだが、「自閉症スペクトラム」「精神遅滞」「著しい不適応状態」は含まれていない

さらに後半では同じ被験者を5年かけて定点観測した結果についても述べているため、成人する過程で変化が訪れた部分を樹木に見ることができる。

二つの時間軸

バウムテストで時間軸を見る場合、二つの方法がある。

それは主に用紙の位置全体を見る方法と木の成長と照らし合わせる方法がある。

右が未来,左が過去

用紙を2つに分割し左右に分ける時、基本的には右が未来、左が過去を表す。

特に用紙をさらに細かく上から3分割した場合、

  • 右側中央が未来

  • 左側中央が過去

を表すことになる。(残りの部分は「右側が父親」「左側が母親」という暗示を持つ)

この位置関係は

  • 木が画面全体を使って使われた時の、葉、枝、幹のそれぞれの意味と組み合わせる形で適応される

あるいは

  • 純粋に木が書かれた位置に適応される

上が未来、左が過去

木が根を張り幹を伸ばし葉をつけるように

木の成長と時間軸も対応している。

例えば葉っぱにはこれからの未来への期待が現れることもあるし(木の実がなった絵は期待を表すなど)

反対に尖った枝には未知の攻撃に対する防衛意識などが現れる

人間関係の見方

枝を注意深く見ることが重要とされます。

木を書いた後のその枝は、その人の外部への関わり方を表す大きなサインとなるからです。

樹冠の右側の最下段の枝は愛情/性的体験を示す

男性であれ女性であれ、異性についての体験は「樹冠の右側の最下段の枝」に現れる。

ただし、幼少期の体験などを見たい場合は、幹の部分などより根源的な部分を見る必要がある。

それがうまくいっているかどうかは、さらに分岐した枝を見ると良い

分岐した枝が上方向を向くか下方向に向くかで作者の支配している意識を汲み取ることができるだろう

樹冠の右下にある枝で下側に分岐された枝は喪失を表す

上記の状態をまとめると「右下に垂れ下がった枝」という意味

この枝がある場合は何かの「喪失」を表している。

樹冠の右下にある枝で下側に分岐された枝は獲得を表す

上記の状態をまとめると「勢いよく右上に上昇している枝」という意味

最近の結婚や恋愛などは樹冠の右上に現れる

最近の恋愛などで自己開発や計画を行う際、そのサインは樹冠の右上に現れる

樹冠の付け根(幹が分岐する手前)の左側には同性愛の傾向が出る

男性でも女性でも、同性愛のサインは樹冠の付け根の左側に出現する。

備考

title:バウムテストでの人間関係の見抜き方【やばい心理テスト】

description:カウンセリングなどでも広く使われる「バウムテスト」。今回は人間関係が樹木にどう現れるのかを解説する。異性についての体験は「樹冠の右側の最下段の枝」に現れる。それがうまくいっているかどうかは、さらに分岐した枝を見ると良い。

category_script:True

img:https://cotree.jp/img/column2/column1118.jpg

両親の影響について

樹木の用紙上の左右の位置は両親の影響のバランスを表す

ただし、小さく書かれた木では別の意味が発生するので注意が必要

詳しい内容は次のリンクを参照

バウムテストで測る「自己肯定感」

母親からの強い影響は木が左側へ書かれることに表される

木が左側へ書かれる

(左側は過去への執着も表す)

木の位置、枝、茂みなどのウェイトが紙面の左に偏っている場合は内向

性や過去への執着が考えられ、右の場合は外向性、未来への願望、自信

などが考えられる。

左側に置かれた時は母親からの強い支配を示す

母親からの支配を示す。

情緒が不均衡で、結婚の相手には自分の母親の意見を過度に取り入れ、

自分が服従できる相手を選ぶ。

左上に置かれた場合は母親からの支配からの脱却を示す

母親からの支配までは左側に置かれる場合と同じ。

しかし、通常の場合と異なるのはそれを何らかの形で克服できたということ。

(左上に位置する場合は、「人生の俯瞰」という意味が込められる時もあるので注意が必要)

左下に置かれることは滅多にない

ある程度成熟したサンプルから樹木画を集めた場合、この位置に木が置かれるサンプルはほとんどない。

この位置に置かれるのは

のサインであり、その不安感は母親及び母親に位置する人物からの支援無くして拭うことはできない

いずれにせよ、将来に対する不安を抱え、自己成長のための準備が整っていない

右側に置かれた時は父親との同一視を示す

このタイプは父親や他の男性との同一視を示す。

女性を軽視する傾向にあり、この人が結婚するときは支配しやすいおとなしい女性を選ぶ。

右上に置かれたときは父親の支配を表すが、そのエネルギーは野心へとつながる

右上に置かれる場合は父親の支配を表す。

しかしそのエネルギーは野心へとつながり、女性的への関心に使われることはない。

実際に過去にここへ樹木を書く人物は

  • 物理学者

  • 学術的な僧侶

などが挙げられた。

右下に置かれる場合は父親像への英雄視とそれが叶わないことを感じている状態を示唆する

  • 父親を過度に英雄視する傾向がある

  • その一方で、永遠にその目標に到達できないことを感じている

  • このタイプでは伝統を重んじる傾向があり、革新的な物事へは反発する傾向が強い

樹木全体が左下から右上に傾いている状態

女性的なものへの否定と男性的なものへの崇拝。

傾斜が傾けば傾くほどこの傾向が強く出る。

極端な場合は女性を人間としてではなく、快楽をうむものとしてしかみない。

しかし同性愛者ではないため、独身主義が多い。

樹木全体が右下から左上に傾いている状態

全く正常な絵。

現実主義が理想主義

上側に書かれた木

現実に根付いていない理想/空想を示す。

かなり誇張された自己の空想を元に自信を持っている。

実際にこれが空想かどうなのかは現実の才能による。

本当に知能が高い人は、文学的才能や創造的著作で結果を残す。

下側に書かれた木

この人の創造的思考は意識的に抑制されている。

この人の情緒、経験などは過去の経験,当時の状況にのみ基づく。

漫画や小説などを描くことは少ない。

樹冠が右上に伸びている木

批判的であり、少なくとも騙され易くはない。

現実主義であり、

  • 科学的で高度に理性的な研究

  • 実際的な仕事

に興味がある。

一つの面にしか興味がなく、言ってしまえば常識がない

(唐崎さん?)

樹冠が左上に伸びている木

理想主義であり、歴史、文明、奉仕などに興味を示すが、厳しい現実からは逃避を選択する。

世間の動きなどには興味を示さない。

このタイプの絵を描いたうちの一人に芸術家がおり、彼は自分をヒューマニストと自称していたが

現在進行形で起きている世間の暴動や戦争の知識がかけていた。

女性の場合は男性社会に溶け込めないタイプが多い

樹冠の左下が下がり、右上に伸びている場合

自分の思考過程を明らかにし、発展させようと努力している状態。

女性の場合、自分が情緒に支配されていることを感じており、理知的に振る舞えるように努力している状態。

自己肯定感

小さい木を描く人は自己肯定感が低い

用紙に対して極端に小さい木を書いた場合は次の傾向が強い

  • 自分が重要な人間でないという感情

  • 広い世界によって圧倒された自己

  • 汎化された孤独感

ただし、小さく木を書いた場合でも上部に位置する場合は自信を持っている場合もある

中央に小さい木が置かれている場合

健全な機能によって心の平衡を保とうとするが、広い世界によって圧倒されている

また、社会全体から隔離されているという孤独な感情を持つ

過去の例では映画監督をしている人が書いているが

  • 「自分はこの広い世界を2時間という短い時間に収めることができていない」

という不完全感を持っていた。

左上に小さい木が書かれている場合

この場合では「母親の強すぎる影響」よりも「父親の影響を受けていない」

「父親の支持を受けていない」を表している。

また、神秘的かつ非実際的な仕事を行うことを好むが、金儲けという圧倒的な現実の前に夢をあきらめることが多い。

中央上に小さい木が書かれている場合

この場合では両親が影響を与えていないことが示唆される。

この中には実際の孤児もいるし、早期に親から独立してきた人もいる。

彼らの多くは理想主義者であり、社会革命に関心を抱いている場合がほとんど。

例)ある一人は劇作家であり、それなりに名声も得ているが「自分の伝えるものが大衆には真に理解されていない」と感じており、火をますにつれ皮肉屋になりつつある。

右上に小さい木を置く場合

サンプル数がほとんどない。

(左,右,中央どれであれ)下側に木を置く場合

自殺の可能性が含まれる。

かなり問題のある精神状態。留意が必要。

木の実が着いている木は自己肯定感が強い

通常自己に対する肯定を表す。

樹冠内の手が届く範囲に配置されていることが大事

女性であれば子供が象徴になりやすい

ただし、木の実が落ちる木は全く別の意味(自己肯定感の低さでもない)を表すので注意が必要

完全主義,強迫観念

完璧主義/几帳面のサイン

完璧主義とは


定められた時間、限られた時間の内にて完璧な状態を目指す考え方や、精神状態のことである。

という状態。

大抵の場合完璧などではないので、自己肯定感の低下を招く。

患者は大抵「完璧な状態にはキリがないこと」を知らない/気付かない

葉が大量に配置されている木

葉っぱが大量に配置されている木は完璧主義/几帳面な性格の傾向が強くなる

また、半ば開いた樹冠は外からの影響を中へ取り入れて良いのかどうかを選択する知性を示す。

疑い深い傾向も強い。

この人は周囲の人が自分に及ぼす影響から逆算し、内的世界に影響を与えて良いかを選択している

環境からの影響

冬枯れの木は影響の受けやすさを表す

このタイプの木は「環境にさらされている」ことを表している。

影響を受けやすく、自信と関心を持って他人と話す傾向がある。

それが良いことかどうかは別の部位から判別する必要がある。

枯れ木ではないことが大事で、葉っぱが一枚もないのが冬枯れの木に当たる。

枯れ木は「未来がないこと」「その原因は外部の環境にあること」を表す

枯れ木は「未来がないこと」「その原因は外部の環境にあること」を表す。

死んだとは見てはいないが、希望がない状況。

つまり、「どうしようもない状況に追い込まれた時」「それを自分の力でひっくり返す方法が見当たらない時」に発現する。

通常、彼らは「運命一般」か、自分の周囲の人間関係、環境を非難するべきだと感じている。

知性について

ポプラの木

知性が優位であり、楽観的思考の傾向が強い。

強い情緒の持ち主ではあるが、それの知的思考に触れた時だけ発現する。

根の概要

根っこの組織そのものは省略されることもある

根っこの部分を普通より詳しく書いたり、強調し過ぎたりするのは無意識にある問題を示し、しばしば性衝動や性への反応を表している。

構造が十分発達した根を描く人は、自分自身の性衝動を認知し需要していたり、多かれ少なかれ自分の本能をよく知っていたりする。

性衝動

性衝動とは「性交への要求」である。

一般に男女または雌雄両性間に生じる性交への欲求をいい,日常的には肉欲ともいう。

類語として性衝動,セクシャリティがあり,それらの関係は次のとおりである。

性衝動sexual driveは性的満足あるいは究極的には生殖に向けられた身体的基盤をもつ一次的衝動であり,性欲の原動力となるべきものである。

https://www.wikihow.jp/%E6%80%A7%E7%9A%84%E8%A1%9D%E5%8B%95%E3%82%92%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%99%E3%82%8B

根の形

まっすぐな根

根がまっすぐに開いているとき、意識的or無意識的には**自身の性衝動の存在そのものを否定している。

根についての十分な記述がないため、本能についての衝動が否定されている。

?純粋で存在そのものがないと考えようとしている。

少し開いている根

問題なし

左側に開いている根

本能的水準で八は親との良い関係を持ってきているが、父親は厳しい。

根は本能水準を表し、左は母親or過去を表す。

右側に開いている根っこ

去勢的(支配的)な母親

地面との関連

地面のラインのみ:禁欲のサイン

このような人は禁欲的になれるし、自分の動物的な側面を抑制できるが、

抑圧しがちであり、少なくとも部分的には自己欺瞞の面がある

地面のラインと一体化した根っこ

性に内気であり、本能に恐れを抱いている。

根っこが隠されている

根が草で生い茂っている場合は

  • 内気である

  • 性衝動に対して用心深い

根っこの形

タコのような根っこ

本能領域を認めている

聖エネルギーの需要と無意識の流れに気づいている。

しかし、横に広がった根っこでは不安全感を示し、事故の平行を維持しようとする大きな努力を伴っている

  • 深い外傷経験

  • 重度の疾患

の後で描かれることが多い。

アルコール症が治った人の樹木画にこのような根っこが見れる。

根っこの陰影、スクリブル

根っこに陰影があったり、スクリブルで満たされている場合。

恥ずかしさの表れである。

つまり、「自分はその存在を知ってはいるが、他の人がそれを知ってほしくない」

根っこの散らばったライン(1~5本)

本能の影響を授与しているが、自分自身の衝動や性的表現が十分に発達していない。

つまり、「自分はその存在を知っているが、それについて何もしたくない」

性を覚えた思春期の子供?

抽象化された根

  • 2本の線でパイプを形成するような値を書く

  • 線の幹から線の根を書く

これらは問題ない。

しかし、太い幹から細い根っこが出てきた場合、本能を人為的に抽象化している可能性がある。

それは、この領域がパーソナリティーの残りの部分と 「分離されているから」 である

例えば、

  • 性的経験を享受しているが、性関係で冷たい

  • 自分の意思で性関係への反応を止めたり示したりできる。

二つに分かれた根っこ:本能との平衡

二つに分かれた根の構造の場合、これは本能領域が二元的であって、 ある本能と別の本能の平衡をとる試みを表す。

例えば

「地位を求める争い」と性衝動の平衡を取ろうとする試み。

など

尖った根っこ:加虐的な傾向と社会的野心

根の端っこが尖っている点は加虐的な傾向を示し、

横幅が狭く、圧縮した形状は社会的野心を表している。

献身的で熟練した獣医が、加虐的な傾向を獣医としての外科手術にうまく昇華させている。

曲がりくねった根っこ:独占欲

達成し獲得した全てを保持しようとする強い要求を示唆している。

根っこがかくばるとき、さらにこの傾向が強調される。

バウムテストにおける地面の解釈

一般に地面は被験者が生活している直接的な環境を表ている。

複雑な遠近法で地面を描く人は、環境の中での自分自身の適所を有していたり、自分の場所が明確で限度があると感じている。

特に地面をみるときは、

  • 描写

  • 仕上げ方

  • 斜め

  • 構図

  • 位置

について注意深くみると良い

描写について

地面をかすかに描く:隠そうとする本能

地面をかすかに描く図は、人が隠そうと思っている強い本能衝動の指標である。

特に、

  • 草の塊

などは「囮」として使われる

ex)

良妻賢母と子供を持つ理想的な夫が、自分の秘書との不倫関係をうまく隠している人

処女ウィ失った後にも純潔であるという印象を投影する思春期の女性

地面の仕上げ方

真っ直ぐな地面:問題なし

不規則に曲がった地面:不安全かん

地面が変化していると信じ、それに伴う不安全感を示している。

盛り上がった地面:自惚れ

した図のC1にあたる

曲がったラインが丘の形になっているときは、自惚れの感覚を示している。

この人は高いところから他の人を「見下している」と感じている。

しかしこれらは実力を表すものではなく、自己欺瞞の精神や虚栄としてのものである。

島状の地面:孤独感

曲がったラインが木の周りに描かれ、島のようになっているのは他者からの孤独感を示している。

地面の傾き

右上に傾く:肯定的

図の5

直接に接している環境の持つ資源を、跳躍台のように用いうると感じている人たちである。

基本的に肯定的で希望のある木で、この斜頸が見られる場合は、楽天的で熱狂的な人を暗示している。

右下に傾く:否定的

否定的な指標であり、「落ちること」や敗北を表ている。

時にこれらは、文字通り環境が崩壊に向かっていくことに結びつく。

地面の構成

破線の地面:環境の支持と変化の予兆

環境の指示を感じているが、それが変化し出しそうである。

縦線の草:環境利用

細かい直線のストロークや草を描く図は自分自身の二十点のための身近な環境を直接利用できることを表ている。

横線の影:肯定的

固まった草:囮と環境の認知

木の幹の周りに生えたまばらな草は

  • 「環境の認識」という肯定的な意味と

  • 囮のサイン

の二つが存在するため、肯定的にも否定的にも取れる。

つぼみと花

木に花をつけるのは比較的稀である。

花は蕾のように若さの期待という態度を表すが、蕾よりも明白な態度を示している。

つぼみ:肯定的な漠然とした期待

枝野末端でのつぼみは、肯定的な期待という漠然とした態度を表している。

平行な枝とつぼみ:若返りor新規着手

幅の広い日本の枝の横につぼみがついている場合、若返りや新しいことに対する着手を表している。

枝の先端の花:若さの期待と自然の喜び

明白な喜びの自然な表現である。

枝の途中の花:装飾や誇張

花を大きな枝に対して直接つける場合はやや疑問となるサインである。

バウムテストの葉っぱ:環境との接触

一般に葉が描かれる場合、樹冠の表面の領域が増え、より広い環境との接触の可能性が増加する。

なぜなら外部との接触樹冠を示し、剥き出しの枝を隠す葉っぱは外部へのよそよいと解釈できるからである。

しかし、葉っぱの単体での意味は細かい探求への関心を表現することが多い。

末端の葉:緩衝材と濾過機能

また特に枝の先に書かれた葉っぱは、出入りするエネルギーの緩衝地帯や濾過機能となるので、保護装置を表している。

末端の突き刺す性質を和らげるのが特徴

枝に沿った葉:模倣的な思考

枝にそっと注意深く描かれた葉っぱは、装飾的であり、通常は模倣的な思考と結びつく。

おそらく、木の枝から生える葉っぱを注意深く再現しようとするためであろう。(その傾向で考えれば容量は悪い)

分散された葉っぱ:囮と隠し事

明らかに分離した幅の広い枝に多くの葉を描く場合は「おとり」とみなされる。

これは葉っぱを観察する人の注意を問題のある領域からそらすのに役に立っている。

この解釈は主に現実的な木に適用される。

大きな葉っぱ:実り

大きな葉っぱは、しばしば「木の実」と同じサインを表すことがある。

つまり、何か大きな成功を示したり、懸命な精神と豊かな想像力のことである。

落ちた葉っぱ:喪失と悲哀または精神的な回復傾向

葉が樹冠に結びつかず、地面へ落ちていく場合、通常の木の実の解釈同様、喪失と悲哀を表す。

特に、全ての葉っぱが落ちていて葉が残っていない場合、明らかに失意を表す。

しかし逆に、少しでも葉っぱが残っている場合は精神的・情緒的な回復力を表している。

樹皮について

以下は木の幹の樹皮についての解説。

縦に塗りつぶす樹皮:良い装甲

ぐちゃぐちゃした塗りつぶすような縦線の樹皮は、可逆的であるとともに、両側からの侵入を硬く閉ざすことができるので、効果的な装甲である。

しかしながら別の解釈によると、神経症傾向という診断もできてしまう。

平行な縦のラインの樹皮:持続不可能な装甲

長いたての平行なラインを書く人は、自身のエネルギーを制御しようと試みるが、同時に他者からの侵入も拒む。

さらに、この装甲はストレスがかかるため、持続可能ではない装甲である。

まばらな樹皮:弱点だらけ

細かいラインが敷き詰められた樹皮は、装甲に多くの弱点が存在することがわかる。

また、この描き方に加えて輪郭が途切れている場合、書いた人が傷つきやすいと感じている方向を正確に決定できる。

title:バウムテストにおける樹皮とは

description:樹皮は自己を守る意識的な努力を現し、その多くは情緒領域が守備範囲となる。木の幹は情緒領域を司り、それを守る樹皮は意識的な自己の壁であるからである。

page:https://psy.hatenadiary.com/entry/2023/03/08/093722